今回はデビュー1周年生配信(2022年11月12日)の裏側に関する動画とのことでした。
ちょうど前日に生配信のアーカイブ動画がアップされ、デビュー日とデビュー1周年の冒頭あいさつの比較をしたところだったんですが、生配信(アーカイブも同様)動画の方には締めのあいさつが無かったので、1年越しの比較ができたのは冒頭あいさつのみでした。
今回の裏側動画の方で締めのあいさつが来れば、冒頭あいさつに加えて締めのあいさつでもデビュー日とその1年後の比較ができると思って期待していましたが、残念ながら今回の動画にも締めのあいさつがありませんでした。
ということで、発音とは直結しませんが1周年という節目の時期なので、なにわ男子を見ていて最近感じたことを書いてみます。
なにわ男子に限った話ではありませんが、ライブや動画等で「最後にファンに向けて一言」みたいな感じでメンバーが一人ずつ話をする場面が度々あります。
このあいさつには、各メンバーの口癖(「~であったり」「~ですし」等)が出てきて興味深いので、個人的にはとても楽しみにしているところです。
さて、直近で言うと、デビュー1周年生配信(2022年11月14日動画)の最後に各メンバーがファン向けにあいさつするシーンがありましたが、生配信を見ていた時にデビュー当時のあいさつと使用語彙がかなり変わってきたなという印象を受けました。
具体的に言うと、2021年は1stアリーナツアー(7月28日のデビュー発表)のDVDにしろデビュー日のなにわTube動画(2021年11月27日付の動画)にしろ、多くのメンバーに共通して「何よりも構文」(※「A、B、(そして)何よりもC」のような構造の文)が出てくる頻度が極めて高い印象でした。
何よりも構文では、「スタッフ、関係者、そして何よりもなにふぁむのみんなのおかげ」のように、「何よりも」の直後は大抵「なにふぁむ」が来るパターンが多い(※実際には違うパターンもありますけど、そういう印象が強い)ですが、これに代表されるように、2021年中のメンバーあいさつでは、念願のデビューが決まったことに関して周囲(その中でも特になにふぁむ)への感謝がメインで語られる、というのが個人的なイメージでした。
それに対して、1周年でのあいさつ(2022年11月12日の生配信)では、「何よりも」を使用したメンバー数が激減し(※ただしゼロではない)、その代わりに「(時間・空気を)共有」「一緒の時間を過ごす」といった表現が多くなっていた印象でした。
で、今回(2022年11月15日付)の動画の中で、生配信の裏側でメンバーにインタビューしている部分がありましたが、その中でもやはり「共有」「繋がる」「(皆さんと一緒に)楽しむ」「同じ時間を過ごす」といった表現が複数のメンバーに共通して見られ、「何より(も)」については出てきてはいますが数はやはり少なくなっていて、これは偶然ではなかろうと判断しました。
上記のことを表面的に捉えるならば、デビューから1年経って感謝の言葉が減った=感謝の気持ちがもう薄れてきていると解釈もできなくはないですが、それよりは、ファンに支えてもらう側(したがって、あいさつでは感謝や今後の抱負がメインになりがち)だったところから、ファンに幸せを届ける/ファンを支える側にシフトしてきたとか、支えてくれたファンに対して実際に恩返しをするフェイズに達してきたとか、そういう背景からメンバーのあいさつに出現する語彙自体が変わってきているのかな、と思った次第です。
↑で書いたように、メンバーあいさつの語彙が変わってきたというのが個人的な印象ですが、これだと完全に主観での話になってしまうので、一応テキストマイニングでも確認してみました。
データとして使ったのは、2021年11月12日時点でのメンバーあいさつ(動画としては、2021年11月27日にアップされたもの)を文字起こししたものと、2022年11月12日時点でのメンバーあいさつ(動画としては、今回の2022年11月14日にアップされたもの)を文字起こししたもので、テキストマイニングはUser Localという無料のウェブサイトを使って行いました(結果として貼っている図もこのUser Localというサイトが自動的に作成してくれたものを用いています)。
なお、テキストマイニングを厳密にやろうと思ったら、事前・事後の細かな補正を行ったりしないといけないところでしょうが、あまり時間もかけられないので、単にデータを放り込んで出てきたものをそのまま使っています(そのせいで「なにふぁむ」が単語として認識されず「ぁむ」で区切られて分析されてしまっていたりします)。
結果は以上のような感じですが、皆さんが思う「なにわ男子メンバーのあいさつに出て来る語彙」に関する直感とは一致するでしょうか?
管理人の場合は、自分の印象通りだなと思える点もあれば、気づかなかったなというような点もある、といった感じでした。
例えば、個人的には2022年の方は「共有」というワードが印象に残り、確かに2022年の方で多めに出ている感じですが、図の中ではそこまで目立つ感じではありませんでした。
メンバーが話しているのを聞いた印象というのは、単に使われている語彙だけでなく、表情や口調など様々な要素が総合的に合わさって形成されますが、文字起こししたテキストデータの場合、文字上で表される情報がすべてとなるので、そういった違いが出てくること自体は不思議ではありませんが、上でも述べたように今回の分析は事前・事後の処理をきちんとせずにただデータを放り込んだだけの状態なので、結果がやや不正確になっている可能性もあり、何とも言えないところではあります(どのような分析手法を用いる場合でも言えることですが、それぞれの分析の特徴(利点・欠点)を理解したうえで用いることが大切です)。
最後になりますが、レポートや卒論で自分の好きなアイドルやグループに関する何らかの分析をしたいという場合、文字起こししたデータがあれば、今回紹介したような形で数量化して視覚化したりすることができるので、テーマが決まらん!と悩んでいる人はこのような手法も視野に入れてみると良いかもしれませんね。
本文中で取り上げたメンバーの発言や音声・図はすべて下記の動画の該当部分(具体的な個所は本文中に明記)から引用したもの。
テキストマイニングの実施と図の作成の際に用いたサイト