なにわTubeの動画は通常だと毎週火曜日にアップされますが、今回はなぜか金曜日(たまたまYouTubeのチャンネルを見たらアップされていたので驚きました)。
2023年10月6日(金)公開の映画「アナログ」にちなんだ動画(藤原氏の役の撮影の最終日?)のようで、二宮君がただひたすら藤原氏の姿を撮影し続けるというものでした。
藤原氏一人だけということでグループ全体でのあいさつ等はなく、そもそも動画自体が短めでセリフもあまりなかったですが、1点だけ気になった点がありました。
余りにしつこく撮影されるので、藤原氏が「もうええて」と発言した箇所です。
「もうええて」の後に3回「もう」が繰り返されますが、後に行くほど声が高くなっていきます(ピッチの最大値で見ると、最初の「もう」は200 Hzを下回っていますが、2回目の「もう」はおよそ308 Hz程度、3回目の「もう」は433 Hz程度)。
3段階の高さの「もう」
耳でぱっと聞く限りでは「もう」の声ががだんだんと高くなっていくのが特徴的なこの音声ですが、テロップでは以下のような表示になっていました。
一番気になったのは2番目の「もう」についた「⤴」の記号です。
この記号を見ると、少なくとも管理人は疑問文のように最後の部分を終わりに向けて徐々に高くしていきながら読むような音調を想像してしまうのですが、実際の発音はそういうわけではなくて単に1つ目よりも声が高めになっているだけ(機械で計測すれば徐々に上がり調子ではありますが、それを言うなら3つ目も同じ感じになるはずだし、聴覚印象的にも疑問文っぽくは聞こえない)です。
そして、最も声が高くなる3つ目の「もう」にはなぜか「!」が付きます。
確かに音の強さ(dB)を計測してみると、1回目より2回目、2回目より3回目と音が強くなっていってはいますが、それは文字の大きさの違いとしてすでに表現されているように思われるので、なぜ一番高くなった部分に「!」を付けたのでしょうか?
音の高さが音の強さの知覚に影響する(音が高いと音が大きめに感じる)という一般的な傾向があると言われたりもするので、もしかすると、このテロップを書いた人にとっては「もう」の音が高くなったことが「もう」の声量が大きくなったと感じられ、結果的に最後の「もう」に「!」が付いたと解釈できる可能性はあるかもしれませんね。
ま、真相は分かりませんが、アクセント/イントネーションに関するテレビ番組(●●方言では△△をちょっと変わった言い方で言う、みたいなやつ)のテロップを見ていると、実際の音調とは全くかけ離れた矢印マークが付けられていることが多いのが昔から気になっていて、その流れで今回も気になったので書き留めてみました。