なにわTube【2024年5月21日】感想文

今回の動画は前回のお花見ドライブの続きで、お花見がてら川沿いの散策+カフェに行くという内容でした。

いつもの通り、動画に出てきた発音関連の話題を取り上げてみたいと思います。


冒頭・締めのあいさつ

今回は前回からの続きの動画ということで、冒頭あいさつはありませんでした。

締めのあいさつについてはあるだろうと思っていましたが、カフェでの食後のあいさつ(ごちそうさまでした)はあったものの、通常の「以上、なにわ男子でした」というパターンは出てきませんでした。


連濁と短縮語

4分31秒付近~:沿い

連濁というのは、単語と単語が組み合わさって複合語になる際、後部要素の先頭に濁点が付くような変化を指します(以下のページで連濁に関する簡単な用語解説をしていますので、必要に応じてご参照ください)。

例えば、(過去の動画の感想文でも何度も例として出したような気がしますが)「ごみ+はこ → ごみばこ(×ごみはこ)」や「あみ+と → あみど(×あみと)」などがこれに当たります。

動画に出てきていた目黒川なども、漢字を単独で読むと「め」「くろ」「かわ」ですが、読みとしては「めぐろがわ」となっているので、「黒」と「川」の部分に連濁が起きている(「め+くろ → めぐろ」となり、「めぐろ+かわ → めぐろがわ」となったんでしょうかね?)と考えられます。

さらに、動画内では「目黒川沿い」という表現も出てきていましたが、この「沿い」の部分も連濁を起こしています(「めぐろがわ+沿(そ)い → めぐろがわぞい(×めぐろがわそい)」。

また、長めの単語を短縮するというのもよくあることで、「東京大学 → 東大」「パーソナルコンピュータ → パソコン」「スマートフォン → スマホ」など、我々は日常的に(無意識かもしれませんが)短縮語を大量に使用しています。

今回の動画で言うと、目黒川に沿って散策している最中、道枝くんが目黒川沿いのお店を検索している中で「目黒川沿い」のことを「沿い」と繰り返し発言するシーンがありましたが、この「沿い」は文脈的に見て「目黒川沿い」の短縮だと考えられます。

個人的に興味深かったのは、「目黒川沿い → 沿い」と短縮される際に「沿い」が「ぞい」と発音されていた点です。

「目黒川沿い」の「沿い」は、「目黒川+沿い」という構造上の後部要素に置かれることによって生じた連濁のために「ぞい」という発音になっていますが、「めぐろがわぞい」が短縮されて「ぞい」となれば、表面的には「沿い」はもはや単語の後部要素ではなくなっているように見えるので、連濁が解除されて「そい」に戻ってもおかしくないような気もします(その方が、単独で「沿い」と読んだ時の読みとも矛盾がないし、語頭の濁音を避ける傾向があるという日本語の特徴とも合致することにもなります)。

そうなってはいないので、「沿い」をあえて「ぞい」と連濁したままの形で残すことで、単独の「沿い」ではない(話し手としては「(目黒川)沿い」という意図で話している)ことを暗に示そうとしているということでしょうかね。

ただ、もし日本語において「目黒川沿い(めぐろがわぞい) → 沿い(ぞい)」のような短縮のパターンが一般的なものであるとすると、「三日月(みかづき) → 月(づき)」とか「勉強机(べんきょうづくえ) → 机(づくえ)」、「焼き豆腐(やきどうふ) → 豆腐(どうふ)」「水柱(みずばしら) → 柱(ばしら)」のようなパターンが生じてもおかしくないはずですが、こういう(短縮が起こった結果、連濁で生じた濁音が語の先頭に残った状態になる)パターンはあまり見かけないような気がします。

なぜなんだろうな?・・・等々、様々なことを考えさせられる動画でした。


参考文献・出典

本文中で取り上げたメンバーの発言や音声・図はすべて下記の動画の該当部分(具体的な個所は本文中に明記)から引用したもの。

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