今回も広島での7人旅関連の続き(今回で5本目)の動画でした。
厳島神社の参拝をして、誕生日メンバーに手紙を読むという内容でしたが、今回も発音その他で細かい部分で気になる点がたくさん出てきたので、その中からいくつかピックアップして書いてみます。
前回からの続きの動画ということで、従来通り冒頭あいさつはありませんでした。
ただ、動画タイトルに「Final」と入っていたので、締めのあいさつが久々に出てくるのではないかと期待しながら見ていたところ、予想通り出てきました。
締めのあいさつが前回出てきたのは2022年8月16日の動画だったので、1か月以上ぶりの登場ということで、久しぶりにテンションが上がりました。
冒頭のあいさつに比べて締めのあいさつはレア枠で数が集まりにくいので、貴重なサンプルとして分析データに加えたいと思います。
毎度のことですが、標準語のアクセントではなさそうなアクセントのパターンがいくつか出てきていました。
おそらく、関西弁ではそのように発音するということなのでしょうが、一部は関西弁の言い方か?と思うようなものもありました(自分が関西弁ネイティブではなく、関西弁の辞書にも載っていない単語なので断定はできませんが)。
もしかすると誰かの卒論のテーマの取っ掛かりになったり、夏休みの自由研究のネタになったりするかもしれないので、個人的に気になったものを挙げてみます。
大橋くんがしたくしゃみに対して藤原氏が突っ込んでいったセリフですが、アクセント型が ヘクシュン と低起式で「ク」が高い音調になっていました。
標準語なら「ヘ」が高くあとは低い音調になるところですが、恐らく関西の言い方なのでしょう。
ちなみに、くしゃみの描写としては「はくしゅん」「へくしゅん」「くしゅん」・・・などいろいろありますが、関西弁ではそれぞれどのようなアクセント型になるのか(例えば、「はくしゅん」は「へくしゅん」と同じ型になるか?「くしゅん」の場合も「く」が高いのか、・・・etc.)、とても気になるところですね。
大橋くんから大西くんへのメッセージの中に出てきた発音です。
手紙を読み上げているという状況の影響もあるかもしれませんが、プリティーの発音が プリティー と プリティー の中間くらいの微妙なアクセントになっていました(最初聞いた時は前者だと思いましたが、繰り返し聞くと後者にも聞こえる場合があって、判断に迷います)。
ちなみに音の聞き取りではよくあることなのですが、単語の部分だけを再生して聞いた場合と前後の文脈も合わせて聞いた場合とでは聞こえ方が違うことがあり、今回のように微妙な発音では影響が出やすいので、前後の文脈も入れたバージョンも示しておきます。
標準語の場合、 プリティー のように「リ」のところにアクセントを置くことになる(原語である英語のアクセントから見てもそれが自然)でしょうが、最近の(特に若い人の)発音では外来語のアクセント核の位置が前にずれがちで、 プリティー のように発音する人も少なからずいると思われますが、同じ現象が大阪でも起こっているということかもしれませんね。
藤原氏から大橋くんへの手紙の中で出てきた単語で、ハッピーバースデーの略語と思われる表現です。
アクセント型は ハピバ のようにピが高い音調となっていて、ちょうど関西弁での「ユニバ」「マクド」などと同じ型の音調なので、関西弁ではこのようなアクセント型で発音するということでしょう。
ちなみに、自分は世代的に若くはないため「ハピバ」という表現を使わないのですが、標準語だとどう発音されるのでしょうかね?
たぶん ハピバ のようになる気がしますが、確証が持てないので今度若者に聞いて確認してみようと思います。
その他
研究者にありがちなことですが、論文を書くときなど些細な表現の違いなどについて非常に細かく指摘をされるので、他人が書いたものを見るときも細かいことが気になる性分です。
音声とは直接関係しませんが、メンバーが書いた手紙について、動画を見ていて気になってしまった点を挙げてみます。
「同じ部分が気になってた!」という人は研究者向きかもしれません。
大橋くんが書いた手紙の中に出てきた表現ですが、「1日」は算用数字の「1」なのに対して「一回」は漢数字の「一」が使われていたのがとても気になりました。
というのも、管理人自身が算用数字と漢数字の使い分けで悩むことがあるからです(通常は算用数字で書くことが多いのですが、「一生に一度」を「1生に1度」のようにすると何か違和感があるような気がして悩むこともしばしば)。
算用数字を使うか漢数字を使うかは人によっても癖があるところですが、付く数詞のタイプや世代、地域によっても違いがありそうなので、使い分けについて調べてみると何か面白い発見があるかもしれないな・・・と、「1日に一回」という表記を見て思ったりしました。
大西くんあての手紙の中で、たびたび「かわいい」という表現が出てきていました。
「かわいい」を感じで書くと「可愛い」ですが、よく見ると「い」が1個多い表記になっている場面がありました。
まずは1つ目、高橋くんの手紙。
手紙の朗読音声からすると「かわいいよ」(※厳密には手紙の文字をそのまま読んだのではなく「かわいいです」と変えて言っていたが)と意図して書かれているのが明白な場面ですが、手紙に書かれているのは「可愛いいよ」(「可愛い」+「いよ」なので「かわいいいよ」)で「い」が一つ多くなっています。
同じことが西畑くんの手紙の中でも起こっていました。
「かわいい」ではない別の表現(若者の間で使われている表現やなにわ男子が作り出した新造語など)の可能性もあるかと思いましたが、朗読音声からはやはり「かわいい」を意図したものであると判断できます。
「誕生日」かと思いきや、よく見ると「目」となっています。
ただの間抜けな書き間違いだと思いきや、実はそうでもない可能性が。
というのも、朗読音声を確認すると「たんじょうめ」と言っているようにも聞こえるのです。
高橋くんは独特なワードチョイスをする傾向があるようなので、意図的にやっていたのかどうか、本人に確認できればいいのですが・・・。
高橋くんの手紙に出てきたもので、こちらも余分な文字が入っていたというケースになります。
「茶」や「菓子」に「お」を付けて「お茶」「お菓子」のようにすると丁寧な感じが増すので、「思い出」にも「お」を付けて大切さを強調しようとしたという可能性もゼロではないかも?
前回の動画に関する感想文の中で、動画タイトルにある「7人」が半角数字に変わったと書きました。
最初の3回は全角の「7」で、前回から急に半角の「7」に切り替わったので今回はどうなるかとドキドキしていましたが、今回も前回に引き続き半角の7という結果でした。
本文中で取り上げたメンバーの発言や音声・図はすべて下記の動画の該当部分(具体的な個所は本文中に明記)から引用したもの。