今回の動画は「あったかい言葉選手権」でしたが、いつものことながら内容に直接関係しない部分が気になってしまいました。以下に簡単にまとめます。
冒頭・締めのあいさつ
今日は冒頭・締めのあいさつ共に省略されずに発音されていて、個人的には嬉しい回でした。
一点だけ、冒頭あいさつの「どうも~」の直前に西畑くんが笑ってしまったためか、「どうも」の出だしアクセントが低・高になっていました(厳密に言うと、「どもー」っぽい発音で「低・高・中」みたいな感じ)。
これまでには出だしが低めに始まることはありましたが、その場合でもやや低めから始まるくらいの感じが大半なので、今回ほど顕著に低く始まるケースは珍しいパターンと言えると思います。
「ジャニーさん」vs.「ジャニさん」
日本語には母音の長短の区別がありますが、長音はしばしば省略されることがあり、表記上も揺れが生じることが結構あります(例:コンピューターvs.コンピュータ)。
今回の動画ではジャニーさんに関する話題が繰り返し出てきて、テロップでは常に「ジャニーさん」と表示されていますが、実際の発音では「ジャニさん」と発音されていて、実際の発音とテロップの表示がずれていることが多々あったように感じました(「ジャニーさん」が本来の形で、長音が無くなって「ジャニさん」という発音になったと考えるのが自然かと思うので、「短母音化」と見なすことにします)。
で、ちょっと気になったので今回の動画に出てきた「ジャニーさん」という発音に注目して何度も聞いてみたところ、メンバーによって短母音化が起こる率が異なるようでした。
以下、今回の動画の中から可能な限り「ジャニーさん」と言っている部分を抜き出してメンバーごとにまとめてみたので、興味のある方は聞き比べてみてください(メンバーによっては、「ジャニーさん」と言うときもあれば「ジャニさん」っぽい発音になっている時もあるなど、発音が揺れているのが観察できます)。
高橋くん
大橋くん
西畑くん
道枝くん
長尾くん
大西くん
個人的には、西畑くんは短母音化の傾向がとても強い(明らかに「ジャニさん」と言っている)なという印象でしたが、皆さんはどのような印象を持たれたでしょうか?
ちなみに、長音の知覚には、母音の長さだけでなく、アクセントや発話速度、前後の要素の特徴など、様々な要因が関わることが知られています。
今回の「ジャニーさん」が「ジャニさん」にも聞こえるのは、こうした様々な要素が複雑に絡み合った結果だと考えられます。
参考文献・出典
本文中で取り上げたメンバーの発言や音声・図はすべて下記の動画の該当部分(具体的な個所は本文中に明記)から引用したもの。