サイト立ち上げの経緯など

当サイトについての中でも書いた通り、管理人は大学で音声学を教えている音声学者です。
ここでは音声学者ならではの観点から、なにわ男子に関して、メンバー自身も気付いていないであろうことを発信していきます。

さて、管理人はここ1年ほどの間になにふぁむになり、なにわ男子のYouTube動画での発音の分析をして授業での小ネタとして披露したり、学会発表をしたりするようになりましたが、もともとジャニーズのファンだったわけではなく、アイドル全般に対してもまったく関心がない人間でした。
そんな自分がこのようなサイトを立ち上げるようになった経緯をまとめておきたいと思います。

背景その1
コロナ禍でのオンライン授業

コロナ禍になってから、大学の授業が対面ではなくオンラインに切り替わりました。
うちの大学は近隣大学に比べるとかなり早いタイミングで全面対面授業に戻りましたが、それでも1年ちょっとの間はオンライン授業の実施を余儀なくされました。
オンラインの授業では受講者の反応が見えないので授業が単調になりがちで、音声学の面白さも伝えづらいので、それを補うために何らかの手立てが必要だと考えていました。

背景その2
学生が関心を持ってくれそうな題材探し

音声学というのは、普段我々が無意識に発していることばの発音の仕組みを明らかにしようとするものです。
我々の日常に根差した学問分野であり、そこから得られる知識は外国語の学習にも役立てることができるなど、実用性も高い分野なのですが、音声学というと難解な記号を覚えるだけの授業と誤解されがちです。
そういった誤解を払拭し、音声学に関心を持ってもらうため、有名なTVドラマや音楽など学生にとってなじみのあるものを具体例に出し、日常の中に音声学の題材が存在していることに気づいてもらう取り組みはコロナ禍以前から時折していましたが、コロナ禍で授業方法により一層の工夫が求められる中、そうした取り組みをさらに拡大し、授業で使う具体例の大半を学生にとってなじみのあるものにしてやろうと思い立ちました。
コロナ禍で外に出られない日が長く続いたので、その間に最近のドラマやアニメ、アーティストなど、これまではあまり見ることのなかったものを見て、最近の学生が興味を持ってくれそうな題材探しをスタートしました。

背景その3
なにわ男子の存在を知る

学生が興味を持ってくれそうな題材探しをする中で、なにわ男子の存在を知るようになります。
なにわ男子がデビューする直前、2021年11月頭くらいのことだったと思いますが、Amazon Prime Videoの一覧のトップに「なにわ男子 デビューまで1100日のキセキ natural」という動画が上がっていて、それをたまたま見たのがきっかけでした。
デビューする時期ということで話題性もあるし、メンバーも関西弁のようだから「方言アクセント」の具体例としていいかも、くらいのつもりで見始めたところ、普段授業で教えている学生たちと同世代の若者たちが必死に努力している姿に好感を抱いてしまいました(管理人は大学院時代ずっと関西にいたので関西弁が好きというのもあるし、ダンスの振りとかライブでの細かな立ち位置とか、一般人からしたらそこまでこだわらなくてもいいのでは?と思うような部分にまでこだわって作品を作ろうとするあたりに、重箱の隅をつつくようなテーマについて研究者が熱く議論するのと同じような姿勢を感じ、親近感を覚えたからかもしれませんが、とにかく素直に応援してあげたい気持ちになりました)。
その後、良い意味でアイドルっぽさ全開ではない、高校の部室でのノリのようなふざけた感じのトークのファンになり、YouTube動画等も定期的に見るようになりました。

背景その4
なにふぁむになる

そのまま勢いでなにわ男子のファンクラブにも入ることに。
ちなみにファンクラブに入るのは生まれて初めてのことでした。
入会してみてわかったのは、意外にトップダウン型の自己認識(ファンクラブ会員になったのだから、ファンとしての行動を取らなければ、みたいな感覚)が生じるのだという点です。

背景その5
授業でなにわ男子関連の音声学的ネタを出し始める

このころにはすでに全面的に対面授業に戻っていましたが、対面・オンライン関係なく、学生が興味を持ってくれそうな題材を使うことには意義がある!ということで、なにわ男子の動画等を見る中で音声学的に気になった点を、音声学の授業で学習する内容と絡めて授業の中で紹介し始めました。
何度かやってみたところ予想以上に学生の反応が良かったので、調子に乗ってさらになにわ男子を具体例に使う、という具合にエスカレートしていくことに。

背景その6
YouTube動画冒頭のあいさつが気になりだす

授業での題材探しになにわ男子のYouTube動画を細かく見るようになってしばらくすると、YouTube冒頭のあいさつ(どーも!なにわ男子でーす!)の発音が毎回結構違うよな、と思うようになりました。
普段は言語変化のプロセスに関する研究などもしているので、初期の頃(デビュー前)のあいさつと最近(デビュー後)のあいさつでは何か違ってきている部分はあるのか?というような点も気になります(ちなみに、「違う」というのは、「昔は『ちゅきちゅきー』が無かったけど最近はある」というようなことよりもむしろ、「昔は1文字あたり0.110秒くらいで言っていたのが最近は0.095秒くらいになってきている」というような客観的指標で捉えることのできる事柄を指しています)。
気になったら調べずにはいられないのが研究者の性分なので、YouTube動画を初期のころからずっと見ていき、冒頭(と最後)のあいさつを徹底的に調べていきました。

背景その7
せっかくやったからには・・・

遊び半分どころか遊び9割くらいとはいえ、分析作業は結構大変です。
せっかく分析するからには授業での小ネタとして使うだけではもったいない!
ということで、とりあえず地元の学会で発表したり、オープンキャンパスでの出し物でも使ってみるなど、より広い範囲で活用してみることにしました。

現在に至る
当サイト立ち上げ

分析した内容を学会発表をしたものの、その後も毎週新しいYouTube動画が出て来るので分析対象となるデータは増えていき、それにつれて結論も徐々に変わってくる可能性があるので、最新のデータを気軽に出せる場が欲しくなってきます。
また、授業の中で紹介するネタも毎年最新のものに差し替えていく関係で、一度使ったネタもすぐにお蔵入りになってしまい、それもちょっともったいない気がするので、アーカイブ的に残しておいて誰でも見れるようにすれば、自分が思い出すのにも役立つし、当初の目的である身近な話題(なにわ男子)をきっかけに「音声学に興味を持ってもらう」というところにも繋げられる可能性がありそうです。
しかも、なにわの日も近いし、やるなら今しかないのでは?

・・・と、そんなこんなでこのサイトを立ち上げることとなりました。
ほぼ勢いだけでここまできていますが、このまま行けるところまで行きたいと思っていますので、温かく見守っていただければ幸いです。

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